体験談

「薬歴が書けない…」と悩むあなたへ。止まる理由と“書けるようになる”視点の変え方

umaingen

「今日も薬歴、ギリギリまで残ってる……」
「患者さんとは話せたのに、書こうとすると手が止まる」

薬歴を書くのが苦手。どう書けばいいかわからない。
そんなふうに悩んでいた時期が、私にもありました。

でもあるとき、他の人の薬歴を読んで、「あ、私、話してないんだ」と気づきました。
その気づきが、私の薬歴の書き方を大きく変えてくれました。

薬歴が書けないのは「書く力」が足りないからじゃない

「何を書けばいいのかわからない」
「とりあえずSOAPで埋めてるけど、何かモヤモヤする」
こんな声をよく聞きます。
でも実は、薬歴が書けない原因は、“書く力”の問題ではないことがほとんどです。

✅ 本当の原因は「観察していない」「気づいていない」

薬歴とは、「患者との関係性」や「会話の中で得た情報」によって自然と生まれるもの。
つまり、“何を見ていたか・何を感じ取ったか”がなければ、書く内容が出てこないのは当然なんです。

他人の薬歴に教えられた、自分の“対話してなさ”

ある日、同僚の薬歴を見て衝撃を受けました。
私より短い会話だったのに、そこには患者さんの背景や意図が的確に記されていたんです。

「この人、ちゃんと“見てる”」
そう思ったと同時に、自分は“確認作業”しかしていなかったことに気づきました。

このときから私は、「薬歴を書くために会話する」のではなく、
「関係性をつくるために会話する」ことを意識するようになりました。

「書けない」から抜け出すための視点

薬歴に苦手意識があるときは、以下のような視点を意識してみてください。

🔹 「何を話したか」よりも、「どんな反応があったか」に注目する
🔹 同じ処方でも、“この人らしさ”を1つ拾ってみる
🔹 書けないときは、「何を見逃していたか」に目を向ける

薬歴とは、“患者さんと自分の視線の交差点”を記録するもの
報告書ではなく、「次の自分や誰かへのメッセージ」として書く

そう思えるようになると、自然と薬歴が書けるようになってきます。

まとめ:薬歴が書けないあなたへ伝えたいこと

薬歴が書けないのは、あなたの能力が足りないからではありません。
ただ、まだ“見えていないこと”があるだけ。

私自身、書けなくて悩んだ時期がありました。
でも視点を変えることで、薬歴は「しんどい作業」から「コミュニケーションの記録」に変わりました。

薬歴は、患者さんと自分の関係性を映す“鏡”です。

だからこそ、そこに「気づき」が生まれると、書くことが楽しくなってきます。

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記事を書いた人
おはな
おはな
現場の“モヤっと”を言語化する人
調剤薬局薬剤師。エリア担当として各店を担当しながら現場の”できない”を”できる”にしてきた工夫や経験を発信中。 薬剤師としてスキルアップしてもらえるよう、ひとつでも”使える視点”を届けられたら嬉しいです。
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