「薬剤師としての働き方に疑問が生まれた日」—現場で感じた“違和感”から考えたこと

普段の業務を行っていて
「このルールって、本当に意味あるの?」
「患者さんのためにやってるつもりだけど、それって自己満足じゃない?」
薬剤師として現場で働く中で、そんなふうに感じたことはありませんか?
今回は、私自身が現場で経験した“モヤっとした瞬間”をきっかけに、
薬剤師としての働き方や考え方を見直したエピソードをお届けします。
これは、現場で真剣に働くからこそぶつかる葛藤であり、
同じように悩む誰かのヒントになれば嬉しいです。
現場で感じた「違和感」
ある日、職場で業務の進め方について先輩薬剤師に質問したところ、
「今までこれでやってきたから、このルールのままで行動してください」と返されました。
一見すると、職場ではよくある会話かもしれません。
でも私は、「なぜこのルールがあるのか」「何のために守るのか」という説明もなく、
“前例”だけを理由に従うことに、正直モヤっとしてしまいました。
また別の日、同僚が「もっと勉強して、薬剤師としてスキルアップしていきたい!」と熱い想いを語ってくれました。
その意欲自体は本当に素晴らしく、私も刺激を受けました。
でもその同僚は、体調の悪そうな患者さんを長時間引き止め、
一方的に知識を話し続けてしまっていたのです。
「……それって、本当に患者さんのためになってるのかな?」
その時、胸の奥に違和感が残りました。
なぜ、その違和感が残ったのか
もちろん、ルールを守ることも、日々知識を深めていくことも、
薬剤師としてとても大切なことです。
ただ、それが「自分の正しさを貫くため」や「満足感を得るため」になってしまうと、本来の目的──つまり「患者さんのために働くこと」からズレてしまうのではないか。
そんな思いがふと湧き上がりました。
この経験を通して、医療職としての専門性だけでなく、
組織の中で働く社会人──つまり「組織人としての視点」も必要だと感じました。
効率的に、かつ本質的に意味のある医療行為を行うためには、
“目的を見失わない姿勢”が何よりも大切だと思っています。
このブログで伝えたいこと
この記事を読んで、
「私も似たようなモヤモヤを感じたことがある」と思っていただけたなら、
きっとあなたも「本当に患者さんのためになる仕事をしたい」と思っている薬剤師の一人だと思います。
このブログ「おはな薬剤師のスキルラボ」では、
そんな現場で感じる違和感や葛藤を原動力にして、
“よりよい働き方”を模索していくヒントを発信していきます。
これからも、現場で得たリアルな気づきや学びを、等身大で綴っていきます。
共感いただけた方は、ぜひまた読みにきていただけたら嬉しいです。